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電車の中で

通常9時出社なのですが、月曜だけ20時までパソコン教室が開校されるので、6月から、10時出社に変更になった私は、いつもより1時間遅い多摩川から蒲田へ向う電車に乗りました。

9時出社の時間帯は、この多摩川から蒲田の線も満員になるので、せめて早めに家を出た日は、せっかくの始発の多摩川、電車1本をやりすごして、なるべく座っていくようにしている私ですが…、今日は1本もやり過ごすこともなく、すんなり座れました。

そうして乗ってこられるお客さんも少ない電車の中で、のんびりと座り、MP3プレーヤーから流れる音楽をイヤホンで聴きながら、手帳に、今日仕事帰りに買って帰らないといけないものをメモしておりました。

なんせ、メモをしないと、買うものも買わず、うっかりそのまま帰宅したり、何か買うものはあったけど、思い出せず、そのまま仕方なく帰宅ということになるのです。

なので、トイレットペーパーとケチャップと卵と・・と、電車のなかで、のんきに手帳を出して、メモをしていたときのこと・・・。

イヤホンをしている耳から、何か他の音が流れてきました。
おかしいなぁ?何の音なんだろう~?と、イヤホンをはずしてみると、しゃっきとした白髪の老紳士が、電車のドアのところに寄りかかり、歌をうたっていました。

なんというか・・、とても着飾らない、良い歌いっぷり、そしてなぜか聞いている私の胸には、切ない気持ちがわいてくるような・・。


何の歌だったのでしょう?

私も相当レトロな年になっておりますが・・、その上の時代を行くみたいで、何の歌かはわかりません。

ただ、最後あたりが「伝えておくれ、舟歌を~」と聞こえました。
そうして、立っているドアが開き、乗降の人が自分の前を通り過ぎても、歌をやめることはありません。
繰り返し、昔の童謡?唱歌?を歌っていられました。

ある駅で人の乗り降りが多く、その白髪の紳士が人垣で見えなくなりましたが、その駅から、歌も聞こえなくなりました。
蒲田で降りて、人垣の中にいないか、目で探してみましたが、蒲田までは乗ってこられなかったみたいです。どうもその駅で降りられたのかもしれません。

無事に家に帰られたのかな?と、要らぬ心配をしながら、今日は会社へ出社しました。

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